発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006186487
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循環器疾患による意識障害の多くは,一過性(いわゆる失神)である.心血管系由来の失神は,不整脈(徐脈・頻拍・心停止)や自律神経系の不適切な反応(迷走神経緊張,起立性低血圧)により血圧が低下し,意識を維持するだけの脳血流が保たれないことに起因する.失神の3大原因は不整脈,自律神経調節性失神(neurally mediated syncope:NMS),てんかんであり,これらを鑑別するためには失神発作時の状況,前兆,発作の起こり方,発作の持続時間,覚醒後の症状などの把握が大切である
©Nankodo Co., Ltd., 2006