外科における先進医療と高度医療
先進医療と高度医療
青木 琢
1
,
三瀬 祥弘
,
國土 典宏
1東京大学 肝胆膵・人工臓器移植外科
キーワード:
保健医療サービス
,
公的医療保険
,
未承認薬
Keyword:
Health Services
,
Not-For-Profit Insurance Plans
pp.571-579
発行日 2009年6月1日
Published Date 2009/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009200635
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2006年の先進医療制度の再編、それに続く2008年の高度医療評価制度の発足により、患者のニーズに応える高度診療技術を保険診療と併用しつつ実施できる可能性が広がった。実施施設および実施技術には要件が設定され、承認を得るには多くの手続きが必要ではあるが、すでに先進医療、高度医療合わせて100件を超える医療技術が承認を受けており、今後も革新的技術の臨床応用の場となることが期待される。先進医療、高度医療の積極的推進の利点は、患者側、診療提供者側双方の経済的負担を軽減することにあるが、同時に安全性の確保、有害事象発生時の対処などの問題も孕んでおり、あらかじめ十分な評価と対策が求められることも強調される必要がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2009