養成施設卒業研究誌上コンペ
NOセンサを利用したプラズマ吸入療法中の血中NO濃度変化の検討
高橋 玄宇
1
,
村田 茂
,
山崎 慶子
,
米川 侑希
1東京都市大学 工学部生体医工学科
キーワード:
血圧
,
吸入投与
,
一酸化窒素
,
Wistarラット
,
プラズマガス
Keyword:
Administration, Inhalation
,
Blood Pressure
,
Nitric Oxide
,
Rats, Wistar
,
Plasma Gases
pp.714-715
発行日 2013年6月25日
Published Date 2013/6/25
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一酸化窒素(NO)センサを使用しプラズマ吸入療法時の連続的な血中NO濃度を測定することにより、プラズマ吸入療法の有効性を検討した。実験では、ラットの血圧と血中NO濃度を測定した。血圧は動脈圧を測定した。また、NOセンサは肝動脈にセンサの先端を留置した。プラズマの吸入実験では、吸入時にノイズが発生し、血中NO濃度の測定が困難であった。そこで、ノイズ対策として、プラズマの照射口であるガラスキャピラリー先端から直接プラズマを吸入するのではなく、1mのシリコンチューブを介して距離をとり、再度測定した。プラズマ吸入時にノイズは確認されず、アセチルコリンと同様に、血流増加に伴う血管拡張作用により、血中NO濃度が増加し、プラズマ吸入より血中NO濃度が増加することが明らかとなった。血中NO濃度の変化の原因としては、プラズマ内の特定の物質が血管内皮細胞にNOの産生を促したためと考えられた。
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