特集 腫瘍に対する分子標的療法の現状と画像評価
序説
陣崎 雅弘
1
1慶應義塾大学医学部放射線診断科
pp.763-763
発行日 2015年5月25日
Published Date 2015/5/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZK.0000002043
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今回は「腫瘍に対する分子標的療法の現状と画像評価」をテーマとして取り上げた.抗癌薬は,細胞傷害性抗癌薬,ホルモン薬・ホルモン拮抗薬,分子標的治療薬に大きく分けられる.従来,細胞増殖の機序を阻害する細胞傷害性抗癌薬が主に用いられてきたが,腫瘍だけでなく増殖の盛んな正常細胞も傷害するという大きな副作用を伴っていた.近年,癌の増殖に関連する分子あるいは分子シグナルを特異的に阻害する分子標的治療薬が開発されてきた.その治療薬は特定の分子を標的としているため,正常細胞への毒性が少なく,細胞傷害性抗癌薬より高い奏効性をもたらす.(冒頭より)
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