特集 関節の解剖を再考する─正常&疾患Case Review─
序説
野崎 太希
1
1聖路加国際病院放射線科
pp.7-7
発行日 2020年12月25日
Published Date 2020/12/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000002030
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関節のMRIについてどのように思うか,初学者および一般の放射線科医に印象を尋ねてみると,「とてもとっつきにくい領域で,好きではない」といわれることが多い.それはなぜかを考えてみると,人体の関節は,脊椎と顎関節を除くと,上肢が手・肘・肩の3関節,下肢が足,膝,股の3関節の計6関節あり,それぞれの日常診療での読影件数が毎日多いわけではない上に画像診断の基本となる解剖にもなじみが薄く,関節の解剖が複雑であるという固定概念と,そもそも他の領域と比べてあまり興味がなかったため知識が乏しいということが原因の多くを占めていると推察している.
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