連載 えびさんぽ第54回
BPSDに対する薬物療法の効果はどれくらい期待できますか?
青島 周一
1
1医療法人社団徳仁会 中野病院 薬局
pp.784-786,888-889
発行日 2026年6月1日
Published Date 2026/6/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2026070020
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認知症の自然経過においては,記憶の障害のみならず,感情,気分,知覚,思考,人格特性の変化など,多様な臨床現象が発現する.認知症の行動・心理症状(BPSD)とよばれるこれらの現象は,患者本人および介護者に大きな苦痛や負担をもたらすとともに,予後不良や医療資源の利用増に関連することが知られている1).なお,BPSDのうち,興奮や焦燥,攻撃的な行動に関する症候群はアジテーションとよばれる2).今回はBPSDに対する薬物療法の有効性を検証した主要なランダム化比較試験(RCT)を時系列で紹介する.

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