特集 めまいを起こす薬・治す薬 原因・症状のおさらい&薬剤性めまいを見逃さない
見落とすまい! 薬剤性めまい―めまいを起こす薬の薬学的フォロー⑨ 抗てんかん薬
山本 吉章
1
1国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター 治験管理室
pp.1733-1736
発行日 2023年9月5日
Published Date 2023/9/5
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2023100015
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Key Points
カルバマゼピン,ラモトリギン,ラコサミドは代表的なNaチャネル阻害薬である.同じ作用点の抗てんかん薬を併用すると,めまいの発現率が上昇する.
一般的に初発てんかん患者の薬剤応答は良好であるが,投与初期は眠気やめまいなど有害事象の発生に注意が必要である.
抗てんかん薬は,低用量から開始して発作頻度を確認しながら緩徐に漸増すべきである.
ペランパネルは,浮動性めまいの発現頻度が高い.酵素誘導薬を併用しない患者は,1mg/日以下で開始し,緩徐に漸増することでめまいの発生頻度が低下する.
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