特集 病院から地域へつなぐロービジョンケア
ロービジョンの原因となる眼疾患の治療戦略とロービジョンケア 加齢黄斑変性
平見 恭彦
1
1神戸市立神戸アイセンター病院
キーワード:
光化学療法
,
低視力
,
脈絡膜血管新生
,
Verteporfin
,
Bevacizumab
,
Ranibizumab
,
地図状萎縮
,
加齢黄斑変性-滲出型
,
Aflibercept
,
硝子体内注射
,
Brolucizumab
Keyword:
Vision, Low
,
Bevacizumab
,
Ranibizumab
,
Verteporfin
,
Photochemotherapy
,
Choroidal Neovascularization
,
Geographic Atrophy
,
Brolucizumab
,
Wet Macular Degeneration
,
Intravitreal Injections
,
Aflibercept
pp.2427-2432
発行日 2021年5月5日
Published Date 2021/5/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2021207606
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<Key Points>◎加齢黄斑変性は加齢に伴い発症する、中心視野の障害を来す疾患であり、萎縮型と滲出型の2つの病型に分類される。◎萎縮型加齢黄斑変性では黄斑部の網膜色素上皮と脈絡膜毛細血管板の障害による網膜の変性・萎縮により中心視野が障害される。◎滲出型加齢黄斑変性では黄斑部網膜下の脈絡膜新生血管からの出血、血管外漏出が視力低下の原因となる。◎滲出型加齢黄斑変性に対しては、脈絡膜新生血管の退縮を目的とした、血管内皮増殖因子に対する抗体医薬の硝子体内投与が用いられる。◎加齢黄斑変性は高齢者において視力低下が急激に進行したり、両眼性に発症することもあり、ロービジョンケアが必要になる疾患の一つである。
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