特集 β遮断薬 これまで集積されたノウハウと薬物治療の最前線
合併症を有する心不全におけるβ遮断薬のエビデンス 糖尿病合併心不全とβ遮断薬
長友 大輔
1
,
野出 孝一
1済生会福岡総合病院 循環器内科
キーワード:
Adrenergic Beta-Antagonists
,
心不全
,
糖尿病-2型
,
心筋虚血
,
心不全-収縮期
,
Canagliflozin
,
Dapagliflozin
,
Empagliflozin
Keyword:
Heart Failure
,
Canagliflozin
,
Adrenergic beta-Antagonists
,
Myocardial Ischemia
,
Diabetes Mellitus, Type 2
,
Heart Failure, Systolic
,
Dapagliflozin
,
Empagliflozin
pp.2993-2997
発行日 2020年8月5日
Published Date 2020/8/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2020348692
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<Key Points>◎糖尿病、心不全共に増加しているが、糖尿病合併心不全のエビデンスは乏しい。◎糖尿病患者に対するβ遮断薬は、依然controversialである。◎収縮能の低下した心不全に対するエビデンス(特に近年のSGLT2阻害薬)からは、糖尿病合併の心不全に対する高いβ遮断薬の投与率がうかがわれる。◎心筋梗塞既往、左室駆出率の低下した心不全、頻脈、残存する心筋虚血、不整脈など個々の症例でβ遮断薬の効果を見極める必要がある。
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