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私は2018年より国内誌(The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine)の編集委員会に参加させていただき,2022年12月より副委員長を拝命しております.この間に委員長の海老原覚先生は,外部査読に出す前に編集委員会で検討を行い投稿された論文を不受理とするImmediate Rejection(IR)制度を導入されました.本誌の掲載には相応しくないと判断される投稿を早期にIRとすることで,査読者の負担を減らすだけではなく,投稿者も早めに投稿先を変更できることにより双方にメリットがある制度と考えます.この制度により新型コロナウイルスの感染拡大時期より劇的に増えた投稿論文数にも対応ができております.
今後,編集委員会が取り組まなくてはならない最初の課題は,国内誌のオンラインジャーナル化です.国内で発行される学会誌は現在そのほとんどは科学技術振興機構(JST)が提供するJ-STAGEで閲覧できるようになっており,本誌も過去1年以上前の論文は会員以外でも閲覧することが可能です.現在は紙媒体で全会員に対して送付していますが,会員であれば学会HPで最新刊もオンラインで読むことができます.オンラインジャーナル化のメリットとしては,アクセシビリティの向上(検索や閲覧が容易となる,引用数が増大する),発行が迅速となる,保管場所の確保が不要となる,発行費用や郵送料を抑制できることなどがあります.デメリットとしては,ネットワーク環境がなければ読めないこと,端末によっては紙媒体と比べて読みにくいこと,興味がある部分しか読まなくなることなどがあります.現在は2024年からのオンライン化を目標に準備を進めています.正式な決定後に会員の皆様に報告を行う予定です.
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