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編集後記
玉井 ふみ
pp.58
発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.6001100028
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言語聴覚研究第2巻第1号をお届けいたします.本号には,原著論文2編,昨年の学会のシンポジウムから,特集「嚥下チームの立ち上げと言語聴覚士の役割」2編,講座「言語聴覚療法に認める『倫理性』と『倫理綱領』の関係」,調査報告「介護保険施設における言語聴覚療法の現状と課題」,また,リポート「現場,最前線」として「補聴器の進歩と言語聴覚士の役割」が掲載されています.これらの論文や報告は,私たちの専門領域の動向を敏感に反映しているように思われます.すなわち,臨床と研究の対象や領域が拡がり,言語聴覚士としての独自性を持ちながら,異なる専門分野の人々とよりよいコミュニケーションを図ることによって,チームの一員としての役割を果たすことが求められているということです.また,専門領域が分化し多様化している現在,同じ言語聴覚士として仕事をしていても,すべての領域に通じることは至難の業です.支援を必要とする方々からの多様な,かつ変化するニーズに応じて,専門的サービスを提供していくために,本誌を情報交換や議論を深める場として活用していただければと存じます.
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