学会・研修会印象記
第35回日本ハンドセラピィ学会学術集会
久木﨑 航
1,2,3
1飯田病院
2株式会社未来図Labo
3鹿児島大学大学院保健学研究科博士前期課程
pp.1078
発行日 2023年8月15日
Published Date 2023/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203517
- 有料閲覧
- 文献概要
2023年4月22日(土),23日(日),第35回日本ハンドセラピィ学会学術集会が開催された.学会長の飯塚照史先生(奈良学園大学)は,本学術集会の使命について「最前線の知見をハンドセラピィの知見へとトランスレーション(橋渡し)し,次世代型のハンドセラピィを提案すること」と述べ,メインテーマを「トランスレーショナル・ハンドセラピィ—次世代につなぐ革新と挑戦—」とした.このメインテーマ通り,本学術集会の講演やシンポジウムでは,現代のハンドセラピィの核である「解剖学」や「運動学」,「スプリント」,「医師との連携」だけでなく,これまでハンドセラピィ領域で取り上げられることが少なかった「脳科学」や「作業に焦点を当てた実践(以下,OBP)」等,幅広いテーマが取り上げられた.
医師の砂川 融先生(広島大学大学院)による基調講演では,運動学的・脳科学的根拠のあるハンドセラピィを行うための研究をご紹介いただいた.「生活の中で使える手」の獲得を目指していく際に,身体機能面に加え,運動学・脳科学的側面からも仮説検証することの重要性を学んだ.
Copyright © 2023, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.