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編集後記
野中 猛
pp.484
発行日 2013年5月15日
Published Date 2013/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100131
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「生活行為向上マネジメント」という活動と名称はおもしろそうである.現代の医療保健福祉が地域中心,利用者中心,暮らし中心であろうとするときに,作業療法がどのようにあるべきなのか,ひとつの答えを出しているように思える.考えてみるとリハにかぎりなく近い概念であるし,作業療法そのものともかぎりなく近い.
名前を言い換えることに臆病になってはいけないと思う.言葉というものは最初の定義とは別に,社会や歴史の中で生じたさまざまな出来事に伴う感情が蓄積されて,思いのほか違った使われ方をしてしまう.リハビリテーションの訳語としては見事な「更生」も,使われ方の歪みが重なると,今ではかなり差別的なニュアンスが付与されてしまった.
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