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■診察・処置が無事終了し,病院の会計を済ませ,薬をもらうために調剤薬局に行くと,初めての薬局では必ずアンケートを記入させられます。アンケートの記入をお願いします,と柔らかな口調で話されるものですから,この薬局には二度と来るつもりがないから答えないよと拒否してもよいのでしょうが,今ここでもらう薬に関して,とんでもない事が発覚した場合には,やはり知らせてもらいたいので,そこはおとなしく,わかりましたとペンとアンケート用紙を受け取ることになります。
名前,住所,電話番号,生年月日を記入し,その下に示された各項目には,事が起こった際にも的確な処置が施されるに違いないと,できるだけ丁寧に書いていこうと試みます。が,これが難しいのです。たとえば,副作用に関して。かつて,歯科治療後に湿疹・痒みが出て,歯科医から「ピリン系のアレルギー」と言われたのを覚えているのですが,小学4,5年生の頃の話。「ピリン系のアレルギー」だけが記憶に残り,具体的な薬剤名などわかりません。抜歯だったでしょうか。でも一言“アレルギー”の言葉を出すと先方はとても気にします。で,最近の歯科治療では何ら問題なし,と注をつけることに。なら最初から書かなければと思うのですが,薬物アレルギーは気になり,つい記述してしまいます。
「アレルギー体質ですか」という質問は助かります。花粉症,それもスギですから。こうしたストレートに答えられる項目では,ペンが次に進みます。嗜好品に関する質問も,タバコはやりません,アルコールはビールを,ドイツ人の平均にはとうてい及びませんが記入できます。ただ,日本酒に換算するアルコールの種類が少なすぎます。現在妊娠してますかという質問も簡単です。女性の方へという限定がないので律儀に答えます。
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