報告
膀胱の活動電流に就て
市河 三太
1,2
1横濱醫科大學生理學教室
2昭和醫科大學生理學教室
pp.275-278
発行日 1952年6月15日
Published Date 1952/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905658
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滑平筋はGrundfest7)の云ふ樣に1),筋纖維が極端に小さい事,2),神經支配が不明瞭である事,3),藥物其他の刺激に對する感受性が高い事,4),筋に自働性收縮が屡々見られる事等から骨骼筋に較べるとその性質が複雑である。その爲一般に定量的な電氣生理學的研究が比較的少く活動電流に就ても骨骼筋と較べると研究が餘り爲されていない。特に膀胱の活動電流に就ては僅かにRosenlueth15)や高木18)等の研究を見るに止る。そこで私はヒキガエル(Bufo vulgaris)の膀胱を用いその自働性收縮に伴つて現われる活動電流を誘導し,多少の知見を得たので報告したい。
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