特集 研究室で役に立つ新しい試薬
セカンドメッセンジャー関連試薬
遊離カルシウム測定試薬
Aequorin
井上 敏
1
Satoshi Inouye
1
1チッソ(株)研究部
pp.460
発行日 1989年8月15日
Published Date 1989/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905353
- 有料閲覧
- 文献概要
■特徴および性質
Aequorinは,発光オワンクラゲ(Aequorea victoria)から単離されたCa2+受容蛋白で,アポ蛋白(Apoaequorin),発光源のエミッター(セレンテラジン),分子状酸素がコンプレックス状態で存在している。Ca2+(あるいはSr2+)と特異的に結合し発光する蛋白(Photoprotein)である。この微弱発光を利用することにより,Ca2+濃度を測定することが可能である。一次構造解析の結果,Ca2+結合のためのEF-hand構造が3ヵ所存在する。一般性質を表1に示した1,2)。
Copyright © 1989, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.