特集 内科医が診る救急疾患,マイナー疾患
11.外傷:見逃さない・急変させない! 股関節と骨盤の骨折に対する診療戦略
佐藤 史和
1
,
鱶口 清満
1
Fumikazu SATO
1
,
Kiyomitsu FUKAGUCHI
1
1湘南鎌倉総合病院 救急総合診療科
pp.405-417
発行日 2026年7月1日
Published Date 2026/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218804090130020405
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内科医であっても,救急外来や当直中に病棟で転倒した症例など,軽微な受傷機転の外傷に対して初期対応を行う機会は少なくない。高齢者においては,骨粗鬆症などの基礎疾患を背景として,軽微な外傷によって発生する脆弱性骨折の増加が世界的に問題となっている1)。
本稿では,脆弱性骨折のなかでも,大腿骨近位部骨折と脆弱性骨盤骨折(FFPs*1)に焦点を当てて解説する。その理由は,どちらも“尻もち”をつくなどの軽微な受傷機転で発生するが,見逃しによる診断遅延や不十分なモニタリングにより,出血性ショックで急変するリスクがある疾患だからである。

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