特別記事
―資料 精神保健福祉法改正に向けて―関係団体要望書の概要
石田 昌宏
1
1日本看護協会政策企画室
pp.36-37
発行日 1998年5月15日
Published Date 1998/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900050
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1999年予定の精神保健福祉法改正に向けて関係団体が要望書を厚生省に提出した(2月末,38団体)。本欄ではそのうちの7団体の主張を下記の項目にそってまとめた(用語はできるだけ各要望書の表現にならった)。
意見を読む限りでは,入院形態,精神保健福祉施設,精神医療審査会などに関し,各団体の主張に微妙な隔たりがあり,改正論議の焦点になりそうだ。一方,精神科特例廃止,保護者制度見直し,小規模作業所法定化などについては多くの団体で意見の一致がみられる。これらは過去の改正でも論点となりながら成しとげられなかった事項なので,次回改正で進展することを望みたい。また,オンブズマン制度,権利擁護機関,精神保健相談ステーションなど新たに提案されたしくみの行方にも注目したい。
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