特別記事
医療的ケア児への新しい訪問サービス—居宅訪問型児童発達支援制度+居宅介護で看護師による長時間訪問を叶える
黒木 健太
1
1認定NPO法人フローレンス 障害児かぞく伴走局
pp.114-119
発行日 2022年3月15日
Published Date 2022/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201834
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ナンシーって何だろう?
医療的ケアシッターナンシーは、認定NPO法人フローレンス註1が運営する、看護師による医療的ケア児や障害児向けのシッターサービスです。2018年に新設された居宅訪問型児童発達支援制度註2を利用し、居宅介護や移動支援等の他の制度を組み合わせることで長時間訪問を実現しています。1回の訪問時間で2〜3時間を確保でき、かつ他社の訪問看護との併用も可能で、図1のように1日のスケジュールを組むこともできます。
現在、利用者は0〜16歳まで約60人です。約20人の看護師と理学療法士、児童発達支援管理責任者が所属しています。訪問件数は1日1〜2件です。訪問エリアは東京23区と横浜市で、2021年10月には仙台市でも新しくスタートさせました。利用料は、世帯年収500万円、週2回3時間の利用の場合、月額4600円+交通費です。
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