書評
『介助にいかすバイオメカニクス』
諸橋 由美子
1
1東京都立荏原看護専門学校
pp.784
発行日 2011年9月15日
Published Date 2011/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101990
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走ればドタバタびりっけつ……跳ねれば着地に失敗し……投げたボールはどこへやら……と、運動オンチ・運動嫌いの私ですけれど、歩くことは大好きです。休みの日には、あちらの公園こちらの街かど、デジカメ片手にウォーキング……。通退勤時は、背筋伸ばして早足で遠くの駅まで歩きます。そんな私ですから、本書を手にしたとき、いの一番に「一般的な歩行」という頁を読みました。そこには、エネルギー消費・重心の動き・支持基底面など、まさに活動と運動を物語る言葉が並んでいました。
ハッとしたのは「歩行中の重心の動きは、上下にも、左右にも2~3cmと非常に小さい」「重心の動きが小さいほうが効率は良い」という説明。私の歩き方は「ガシガシ」「ずんずん」という修飾語がピッタリ……と周囲から評価されています。きっと、私が歩いているとき、その重心は上下にも左右にも無駄に大きく動いているのでしょう。これからは、「すいすい」という音が聞こえるような滑らかな歩き方を心がけよう、と決心した次第です。
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