ほっとらいん ふろむ ほんごう
認知症の人を地域で支える―「第10回日本認知症ケア学会大会」開催
pp.27
発行日 2010年1月15日
Published Date 2010/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101506
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10月31日(土),11月1日(日)に東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催された「第10回日本認知症ケア学会大会」の1日目を紹介する。
本間昭大会長(認知症介護研究・研修東京センター)による大会長講演「認知症ケアの現在とこれから」では,参加者が1500名を定員とする会場に入りきらず,階段・通路に溢れる状態となった。前半では現状の課題として,地域における認知症への認識がまだ不十分であること,関係者間のコミュニケーション不足,急性期病棟における対応について実態を示す調査がないことなどを解説。後半では9年間で1605題に上った発表演題を分類した結果を発表し,最後に今後の学会の役割として,人権擁護の観点から成年後見制度に医療同意の項目の追加を求めるなど,「研修・教育だけに限らず,社会的に求められる役割も果たしていきたい」と締めた。
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