連載 聞いて腑に落ちる病気の話 第4話
糖尿病
秋野 恵美子
1
1小樽市保健所
pp.334-336
発行日 2003年4月1日
Published Date 2003/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100663
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続・高血圧の疑問
前回,高血圧についてお話ししました。2つほど,肝心なことが抜けていたのに,お気づきでしょうか。
ではまず,1つ目の高血圧とは,血圧の値でいうと,いくつからか? から始めます。答えは140-90からです。といっても,これはどういう状態の時の血圧でしたっけ。そう,「安静時の」血圧ですよね。年齢,男女差,人種差……全て無関係,一律なのです。しかも,もっと下げようという傾向です。家庭で測った「安静時血圧」で135-85からを高血圧としよう,という動きもあります。ええっ?それじゃあ,血圧の薬を飲む人であふれかえってしまうじゃないか! って思いますか。それは,ちょっと違うのです。「高血圧です」ということと,「薬を飲んでください」は,イコールではないのです。
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