特別記事
現象学的研究の成果を伝えるための論文投稿【執筆時編】—採択に向けたTips
坂井 志織
1
1淑徳大学看護栄養学部
pp.384-391
発行日 2024年8月15日
Published Date 2024/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681202234
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はじめに
現象学的研究に関心を寄せる看護学研究者が増え,近年は様々な文献検索でも多くの現象学的論文を目にするようになった。一方で,指導できる教員や同じ研究手法に取り組む仲間がいないため相談ができないという声や,書籍を読んでみたが実際にどのように進めてよいのかわからないという細部や具体的な部分についての難しさを耳にすることが多い。そこで,私たち現象学的研究で博士課程を修了した同門有志は,自らの研究のプロセスや苦労・工夫といった経験をオープンにすることで,これらの声に応えることにつながるのではないかと考えた。その機会として,2020年度から日本看護科学学会学術集会で交流集会を企画し,看護における現象学的研究について具体的に考え,語り合う場をつくってきた註1。
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