活動報告
事例にみるベビーマッサージの効用
峰野 美智子
1
1母と子のサロン助産院みねの
pp.968-972
発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100992
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はじめに
幼児,児童虐待のニュースが,毎日のように報道されるこの頃である。市町村委託の新生児訪問を開始し5年半になるが,家庭訪問の中で,「赤ちゃんは可愛いが,ぐずるとどうしたらいいかわからなくなる」「赤ちゃんが泣くと自分も泣きたくなる」「思わず赤ちゃんをほうり投げたくなる時もある」「家にこもっていると自分のストレスを思わず子どもに向けてしまう」等の言葉も聞かれる。東京でベビーマッサージの勉強会の機会を得,マッサージを受ける赤ちゃんの気持ち良さそうな顔や,その顔をみて幸せそうな笑顔を浮かべる母親の姿に,親子が共に楽しく生きるために素晴らしい一方法であると実感した。そこで,ベビーマッサージを中心に,親子で楽しめ,友達とお喋りし,気軽に育児のことや母乳について相談できる母子の集まりの場として,平成11年10月から「楽しい育児をしよう会」ベビーマッサージクラスを開始した。今回はこれまでの取り組みを,若干の事例をまじえて発表したいと思う。
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