特集 第27回ICMブリスベン大会レポート
ICM評議会報告
江藤 宏美
1
,
毛利 多恵子
1
,
加納 尚美
1
,
堀内 成子
1
1日本助産学会
pp.1130-1133
発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100343
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ICM評議会の概要
南半球のオーストラリア・ブリスベンで,2005年7月18日から21日までの4日間行なわれたICM(International Confederation of Midwives)評議会は,参加国53か国以上,160人ほどの評議員および20名以上のオブザーバの参加を伴って開催された。日本助産学会からは,理事会で選出された2名の評議員(堀内・加納)と2名のオブザーバー(毛利・江藤)が出席した。ICMには,日本からは3団体の(社)日本助産師会,(社)日本看護協会助産師職能部会,そして日本助産学会が加盟しており,それぞれが評議員2名の投票権を持っている。また,日本からは,(社)日本助産師会から近藤潤子会長が,アジア太平洋地区の代表役員としてその任を担っている。
評議会の開催に先立って7月17日にアジア太平洋地区の会議が行なわれ,地区特有の問題について意見交換が行なわれた。インドネシアの自由市場化している助産師養成について,オーストラリアにおける産科施設の集中化の問題,ニュージーランドと日本からの分娩第3期のactive management(子宮収縮剤のルティーン使用)への反対と再検討への働きかけ,香港からの助産師不足の問題などが挙げられた。
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