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NEWS DIGEST
pp.970-971
発行日 2016年11月10日
Published Date 2016/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200571
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保健・医療・福祉のこのひとつきの動き
原因不明麻痺61人
エンテロウイルス原因か
昨年夏以降,発熱などに伴う麻痺症状が子どもに相次いだ問題で,厚生労働省の研究班は29日,全国調査の結果,「エンテロウイルスD68」の流行時期に麻痺で入院した61人がウイルス感染との関連が疑われ,その約8割に麻痺の後遺症が残っていると発表した。検査できた患者のうち,4分の1からはウイルスが検出された。
研究班によると,麻痺の患者は33都府県で115人の報告があった。調査に協力した101人のうちウイルスが流行していた昨年8〜12月に麻痺を起こした子どもは95人。このうち他の原因が考えられる患者を除いた61人は,過去のウイルス感染で報告のある「急性弛緩性脊髄炎」と診断された。うち1人は外国人で,国外で発症した可能性があるという。
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