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NEWS DIGEST
pp.928-929
発行日 2012年10月10日
Published Date 2012/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101996
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保健・医療・福祉のこのひとつきの動き
うつ病治療,安易な投薬に自制促す
「新型」は対象外に
うつ病を適切に診断して治療につなげようと,日本うつ病学会は26日,医師向けの治療指針をまとめた。うつ病の治療指針は初めてで,学会として勧める診断,治療法を示した。患者数が70万人と増えつづけるなか,治療法の目安を示すことで,問題になっている誤診や安易な薬物治療をなくすことをめざす。
うつ病は,社会的に広く知られるようになった影響や,長引く不況などで患者数が急増。厚生労働省は,2008年に70万人を突破,約10年で3倍に増えたと推計している。国内では,うつ病を含めた気分障害の薬物治療に限った指針(2003年改訂)しかなく,うつ病の診断から治療に役立ち,最新データを踏まえた指針が必要との声が出ていた。
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