特集 日本の看護・看護教育 私にとっての20世紀
読者に推薦された人がつづる―私にとっての100年,この時
中木高夫―Takao Nakaki
藤田 比佐子
pp.672-673
発行日 2000年8月25日
Published Date 2000/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902332
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看護記録のPOSは日野原重明先生が日本に導入されましたが,看護診断やクリティカルシンキングについては,中木先生が先駆者ではないでしょうか.看護診断というよりも,看護記録を「情報」としてどうとらえ,それを看護にどう還元するかという視点を持つ重要性を教えてくださったと思います.看護が看護学という学問として認められるためにも,経験だけではなく,きちんと研究などで証明していく必要があることが不可欠だとされる先生は,看護に科学の風を入れられた方です.
現在も看護診断やクリティカルシンキングに関する先生の著書は,どんどんバージョンアップされています.先生は,超過密スケジュールで,年間11科目も講義や実習を持っておられるにもかかわらず,各地での講演も多く,ネットワークを作りにも意欲的です.そのパワーがどこから出てくるのか不思議です.
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