書評
―『「医療政策」入門医療を動かすための13講』―医療政策の多様な領域を学ぶためのガイダンスに
小池 智子
1,2
1慶應義塾大学看護医療学部
2慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科
pp.1037
発行日 2009年11月25日
Published Date 2009/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101346
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医療政策には多様なステークホルダー(利害関係者)が参画し専門的な議論をしているため,現場の医療従事者や国民の立場からは,医療政策決定過程は複雑でブラックボックスのように見えます。しかし,「治し支える医療」を実現するには,国民の参画と合意形成が不可欠で,医療政策を透明で公共的に評価されるものにしていかなければなりません。
本書は,東京大学医療政策人材養成講座(HSP)の医療政策に関する講義を,基本的な知識を得られるように13章にわかりやすく編集し直したものです。医療政策の「今」を知り,これへの参画を考えるうえで必要な基礎を解説した優れた入門書になっています。
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