連載 立川らく朝のヘルシートークウラ噺・1【新連載】
脂肪届
pp.85
発行日 2002年1月10日
Published Date 2002/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902565
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私は今,ステージの上に立っていて,じつに困っている。後ろの壁には「立川らく朝のヘルシートーク」と書かれた垂れ幕が下がっていて,観客は期待に満ちた顔で拍手してる。でもさ,マイクを手にしてはいるものの,じつは何を喋るかほとんど決まってない。これからどうすればいいってのよ。それにしても,どうしてこんな状況になっちゃったんだ。
じつは私,落語家で立川らく朝。もともと医者をやっていて,まあ今でも現役の内科医だけど,主に企業を対象にした健康教育をずっとやってきた。しかし考えてみれば,健康教育くらいつまんないものはないよね。学生時代は落語研究会だったから,話の中にギャグを入れて,せめて面白くしようと思ってもさ,そうもいかないの。
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