連載 「気になる子ども」の保健指導・22
乱暴な子ども
栁沢 尚代
1
,
小澤 道子
2
1渋谷区惠比寿保健相談所
2練馬区光が丘保健相談所
pp.580-581
発行日 1995年7月10日
Published Date 1995/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901181
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【事例1】保健所の経過観察健診の時,待合室にいた見知らぬ子どもに,「てめえ一」「このやろう一」と言いながら足蹴りをしたり,体を突いたりしていた。その状況を見ていた保健婦にも,目が合った瞬間いきなりの足蹴り。はっきり聞き取れる雷葉は「てめえ一」「このやろう一」で,保健婦の問いかけにも,返ってくる言葉はない。同伴の母親は,とがめることもなく,しらんぴりしていた。話を聞くと,喧嘩早い夫とは,毎日のように争いが絶えず,子どもはこの状況を,いつも見ているということであった。保育園でも友達に,いきなり殴りかかったりするので,保母さんから度々母親に注意があり,母親もいささかまいっているという。[1歳8か月児]
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