グラフ
健康を守る看護大会
檜垣 日出男
pp.6-8
発行日 1969年3月10日
Published Date 1969/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204385
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日本看護協会と看護連盟は,1月16日〔木〕午前10時から東京・霞ケ関の久保講堂で「健康を守る看護大会」を開催した。会場には,全国の支部からの代表者150名を含む,1300名余がつめかけ,①保健婦,助産婦,看護婦の質をさげないこと.②保健婦,助産婦,看護婦学校の増設による大幅な人員増加をはかること.③労働条件や待遇改善によって離職者の防止をはかること,以上3項目を決議した。また自由民主党,細田吉蔵,高田造運両議員,日本社会党,広沢賢一,田中寿美子議員,民主社会党,本島百合子議員,公明党,柏原ヤス議員,日本共産党,小笠原貞子議員,それに二院クラブの市川房枝氏,全国地域婦人団体連絡協議会会長山高しげり議院,主婦連副会長奉野鶴子氏が来賓として,メッセージをのべられた。
この問題に関する限り,超党派で解決を迫られており,看護界うって一丸となって,世論に訴える必要があろう。"協会が組合の真似をする"という陰の声もささやかれたが,このような大会をしなくてもすむほどになるためには,やはり本大会も一手段として,成果を収めたといえよう。それだけに,今後もますます看護に向けられる目は,期待と同時にきびしいものとなり,日常の業務の場における闘いが必要になろう。一歩温室から外へ出た――そんな感じの看護大会であった。
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