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土曜会ニュース
pp.66-67
発行日 1956年7月10日
Published Date 1956/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201236
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野も山も若葉の季節になりました.今日は健康都市建設協議会後の4,5月の土曜会の動きをお知らせいたしましよう.
4月7日 30名程の会員出席のもとに4月例会を開きました.課題は恋愛,結婚と職業,育児と仕事が中心でした,婦人として職業を持つ我々としてこの問題は切実なもので討論も活溌でした.新しい人間としてお互いに尊重し合つた愛情,それに支えられた結婚なら当然妻として職業を持つ事に理解ある筈だ.又我我の職業に対する考え方はまだまだ甘いもつと職業意識を強く持つべきだ.等々いろいろ意見が出ました.働く母としての育児の問題は,どこでもそうであるが殊に保健婦の職業は結婚育児と経験の中から益々豊かな保健婦業務が出来るのに,現実は仲々出産の後の育児問題が解決しない.産休の後のお手伝いを頼む事乳児をあずける事にしても個々人が非常な苦労をしている現状である.職場に地域に保育施設の殆んどない,働く母親が守られる事の薄い今の日本ではどうしても個々の力ではなく働く母親の会の様に皆の力でその解決に力を貸し合う事が大切であるという意見になりました.先輩の何人もの御子さんを育て重要な職につかれてる方々から,もつと自分自身職業に対する熱意と打込みをもつべきだと激励をうけました.猶職場の理解を得る努力,結婚に際して働く事を条件として夫の理解を高める事等強調されました.
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