AGING アメリカの老人ケア見てある記・1
出発,そしてアメリカ各地を駆けめぐって—22都市,118か所の訪問から
青木 信雄
1
1五木田病院
pp.106-108
発行日 1984年1月1日
Published Date 1984/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920685
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私は昨年4月18日から3か月間,アメリカ各地で老人医療・ケアの実際を見聞してきました.訪問先は地図に示したような22都市で,合計118か所の施設見学と研究者訪問をしたことになります.
3年前のグラスゴー滞在で,イギリスのオーソドックスな老人医療・ケアのやり方を学びその見聞を本誌に連載しましたが(エージングレポート—イギリスの老人ケア見てある記,46巻1-12号1982),ケア体系を含めた実際の展開になると,日本では適用できないことが多いのに気づきました.イギリスはいわば国営医療で,医師・ナースなど大方のスタッフは公務員であり,全国を網羅した医療・福祉のネットワークが組みやすく,現実にかなりの程度それに成功しているからです.
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