Medical Topics
かぜ(感冒),他
O
pp.90-91
発行日 1970年5月1日
Published Date 1970/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914882
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現在はかぜは特殊なものを除いて,ウイルス感染によるものであると考えられている。
所謂common cold,はなかぜといわれるものはRhinoウイルスによるものであり,その種類は70以上あるとされており,鼻症状を伴う。またMyxoウイルスとは気道粘膜面のMucinを好むものの総称であり,インフルエンザウイルス,パラインフルエンザウイルス,RSウイルスを含む。RS(Respiratory Syncitial)ウイルスによるものの流行は赤ん坊で冬期に多く,パラインフルエンザの流行は小児で春に多い。インフルエンザ流行は成人に比較的多く,頭痛,腰痛,筋肉痛はあるが,鼻症状があまりない。アデノウイルスは33種あり,小児に罹患しやすく,咽頭症状が著明であるが,眼症状,時に下痢を伴うこともある。
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