研究レポート
乳児用紙おむつの基礎的研究 第1報—おむつ交換時間間隔,尿量,ぬれ面積について
平松 園江
1
,
才田 真喜代
2
,
堤 キサ
3
1福岡女子大学
2中村学園短期大学
3香川栄養大学
pp.98-103
発行日 1967年8月1日
Published Date 1967/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913259
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I.緒言
乳児や病人,起き臥しの不自由な人または排泄機能障害のある者などの排泄物処理は,育児や看護の面で大きな課題となっている。それでおむつやカバーについての研究が少しずつすすめられ,次第に良質のおむつカバーが市販されるようになり,一般の関心も深くなっている。また従来の布おむつのほかに使い捨てのおむつが市販され,旅行や外出時または不時の断水や雨天続きなどの,おむつが臨時に不足する時などに利用されている。使い捨てのおむつには紙のみでなく不織布,パルプなどで構成されているものもあるが,ここではこれらもふくめて紙おむつと称することとする。
市販の紙おむつはまだ完全なものと思われないので,紙おむつの基本条件や改良点を観察することを目標とし春季,乳児(生後1か月から約1年まで)のおむつ交換時間間隔と交換時のぬれおむつの吸尿量とぬれ面積を明らかにすることとした。
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