統計
血圧
西 真楠
1
1厚生省統計調査部
pp.1
発行日 1964年8月1日
Published Date 1964/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912316
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昭和36年と37年の2回にわたって実施した成人病基礎調査では,成人病のうちとくに死因と関係深い高血圧および心臓病についての諸症候を調べているが,今回は血圧についてみてみよう。最大血圧を年齢別にみると第1図の如く一般に標準の目安に用いる年齢+90にほぼ一致した値となる。また最大血圧149mmHg以下,最小血圧89mmHg以下を一応正常とみなせば,第2図の如く両血圧とも正常なもの(Ⅰ群)は年齢とともに減少し,最大血圧150mmHg以上のもの(Ⅱ群とⅣ群)は年齢とともに増加する。そこで,前回調査時(1年前)との血圧の差異を両血圧についてみると,第3,4図の如く,両年とも正常のもの(I群)は年齢とともに減少し,両年とも正常のもの(Ⅳ群)は年齢とともに増加する。また,正常より異常に移行したもの(Ⅲ群)は10%〜15%あり,逆に異常から正常になったもの(Ⅱ群)が10%ぐらい(Ⅲ群より少ない)認められる。
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