特集 回復室看護
回復室看護の知識と要領
尾山 力
1
1北大医学部麻酔科
pp.13-17
発行日 1962年3月15日
Published Date 1962/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911576
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I.回復室看護の特異性
病棟や手術室勤務とは異なり,回復室看護は種々の特異性を有する。回復室は病院の不可欠の部分となってきており,理想的には特別の室を必要とするが,実際には広義にとり,手術直後の患者看護の意味に解釈してさしつかえない。したがって特別の室の有無に関係しないことにして本章でのべる。
全身麻酔は局所麻酔や腰椎麻酔と違い,麻酔が終った後にもその影響から正常の状態にもどるのに,かなりの時間を要する。以下に手術直後の患者看護の特異性をのべる。
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