——
おもしろい統計資料—〔6〕事故の統計
後藤 正宏
1
1厚生
pp.38-40
発行日 1960年4月15日
Published Date 1960/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911077
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
昭和32年の国民死因順位では,全死亡に対して4.6%で第7位を占めているのが不慮の事故による死亡です。これのみをみた場合には,大して驚くこともないでしようが,年齢階級別の死亡では15歳未満の子供では,不慮の事故による死亡が最大の死因となつていることが問題です。例えば他の年齢に比べて死亡率の最も少ない小中学校の生徒など,発育盛りで将来に最も希望をもたせる子供達の貴い生命をうばう最大の原因が不慮の事故ですから,この実態に関しては大いにメスを入れて検討してみる必要があります。米国でも,交通事故の疫学的研究などが大いに行われていますが,ここではそれ程の余裕はないにしても,不慮の事故の統計の一端をのぞいてみましよう。
なお,今回の資料は昭和34年国民衛生の動向,厚生統計協会より求めたものです。
Copyright © 1960, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.