講座
日本脳炎の看護
福岡 フカ
1
1東京都立荏原病院伝染病科
pp.17-19
発行日 1959年8月15日
Published Date 1959/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910903
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日本脳炎は蚊によつて媒介される急性伝染病で毎年大小の流行を見るも,本症のような向神経性ウイルスには抗生物質も効果はなく確実な治療はいまだ発表されていない。最近バンス,γグロプリン,ACTHによる治療が有効とされているがその効果は一般の承認を得る迄にいたつていない。しかも病状の変化が急速である為不断の看護の努力が要求される。従つて現在の段階では看護の面が治療上にしめる位置はかなり大きく,患者の予後に重大な影響を及ぼすものである。
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