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主張 國家試驗に思う
pp.8
発行日 1950年10月15日
Published Date 1950/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906715
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2月號の主張欄で「國家試驗の意義」が論じられたが,其の意見の主流は,看護婦の職業を獨立した專門職業として醫師,その他の專門職業を業とするものと同樣,資格免許を與えるために行う法的措置であるというような事であつた。しいたげられていた過去の,いや,現在でも殆ど同樣の看護の職が,醫業其の他の隷屬的地位でなく,一つの獨立した業であり,而も,この業をなす者は一般の普通教養の他に,專門的な學問と技術を必要とするものである,とされたことは,斯界のためにまことによろこびにたえないところです。
一部のグループの間に於ては,從來の看護婦も受ける事によつて國家登録をするこの制度に反對して,國中に檄をとばして受驗反對運動を實施しているときいていますが,高められるための努力を,素直に受け入れて準備をしているグループも,當局の話ですと可成りの受驗志願書として,とどけられているということです。白と黒,是否の問題になりつゝあるようです。
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