特集 —最新情報でわかる—褥瘡ケアの根拠
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田中 マキ子
1
1山口県立大学看護学部
pp.246-249
発行日 2002年3月1日
Published Date 2002/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903920
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褥瘡ケアは,90年代以降ドラスティックに変化したといっても過言ではない.その理由として,治療面,ケア面に関するエビデンスの確立,並びに創傷被覆材を含む褥瘡ケアに関係する用具等の開発があげられる.かつて褥瘡ケアに対するエビデンスの不明は,褥瘡の治癒・ケアが習慣的に行なわれることを放置したし,各種褥瘡予防用具を野放図に使用することを許してきた.
褥瘡は,いったん形成してしまうとその治療に多大な労力と費用を要するばかりでなく,長期化することは周知の事実である.正しいケア方法を採用していても,治癒までの期間を極端に短くすることはできず,創傷治癒のためにはある一定時間を必要とする.そこで必然的に,正しい知識・技術のもと,合理的かつ安全なケアが求められる.
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