特別記事 「いいお産の日」参加記
身近に感じた「いいお産」
出光 直樹
1
1桜美林大学大学院
pp.60-61
発行日 1996年1月25日
Published Date 1996/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611903398
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午前中のトークショー「オトコの妊娠・オトコの育児」。ちょっとハイな笠井氏の,リアリティあふれる体験談がよかった。しかしながら,笠井氏は,子どもが生まれてくるところはホラー映画のようで恐くて見られないと言いますが,私にはどうしてホラーなのかよくわかりません。今まで,文化人類学の授業のスライドやドキュメンタリー映像などで,出産の瞬間を見てきましたが,ホラーどころか,ひとつの生命が母体から出てくるエネルギーを感じます。自分の子どもの誕生を,ライブで見ないのはなんともったいないことか。世の男性方はみんな恐いと感じるのでしょうか。不思議です。
一方,午後のシンポジウム「what'sいいお産」はちょっと肩肘を張りすぎていたように思いました。各自主活動グループの方々が,プレコングレスで議論を煮詰めていたとのことですが,唐突に医療に対する要望を発表されても,素人にはわかりにくいものだったように思います。
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