特別寄稿
日本の母子保健の新プラン「健やか親子21」と助産婦
椎葉 茂樹
1
1厚生労働省雇用均等・児童家庭局母子保健課
pp.246-250
発行日 2001年3月25日
Published Date 2001/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902609
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はじめに
わが国の母子保健は,20世紀中の取り組みの成果としてすでに世界最高水準にあるが,妊産婦死亡や乳幼児の事故死について改善の余地があるなどの残された課題や,思春期における健康問題,親子の心の問題の拡大などの新たな課題や,小児医療・地域母子保健活動の水準の低下を防止する等,保健医療環境の確保についても対応すべき課題が存在する。
21世紀の母子保健のビジョンを示すために,平成12年2月に関係専門家からなる「健やか親子21検討会」(座長:平山宗宏 母子愛育会日本子ども家庭総合研究所所長)を設置し,母子保健に関する主要課題について,9回にわたる検討会を開催し,議論を進めてきたが,昨年末に,2010年までの目標を設定した国民運動計画である「健やか親子21」を提言した。
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