連載 りれー随筆・115
天使のように美しく澄んだ瞳とお話しできる幸せ
坂田 良子
1
1坂田助産院
pp.252-253
発行日 1994年3月25日
Published Date 1994/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900987
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東海道新幹線の東京—大阪間のちょうど中間地点から北へ1.5kmの静岡県西部に位置する浜名郡雄踏町は,現在人口1万4000人たらずの小さな町です。私はこの町で,1952(昭和27)年の春,助産院を開業しました。
町の南西は浜名湖にのぞみ,気候は温暖で,漁業と農業そして商工業と活気あるこの町は,平和でそのうえ人情も厚く,とても住みごこちよく私の自慢とするところです。また1949年の夏に「フジヤマのトビウオ」として世界の水泳界にその名をはせた古橋広之進選手もこの町で生まれ育ったそうです。私は結婚してこの町の住人となったわけですが,独特のなまりのある方言で何ともえない親しみを感じ,町のみんなが親戚関係にあるような錯覚を覚えます。
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