特別寄稿
自然分娩の理論的基礎—オダン博士の「周産期環境学」に刺激を受けて/「自然分娩推進友の会」の発足
吉村 正
1
1吉村病院
pp.478-485
発行日 1993年6月25日
Published Date 1993/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900818
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ミシェル・オダン博士の来院
昨年の秋,ミシェル・オダン博士が初来日した。10月17日には岡崎の私どもの病院にも立ち寄ってくださったのだが,来院が決まった時,私は急遽全国の有力な助産婦さん方に集まっていただいて,この世界的に有名な自然分娩の権威を囲んで,大いに話し合い,わが国においてもようやく高まりつつある白然分娩のうねりを組織化するためのきっかけにしたいと思い立った。
何しろ準備期間が著しく短かく,動ける者が少ないときているから,当日は準備不足で,全国から集まってきて下さった助産婦や医師の方々にご迷惑をかけるのではないかと心配したが,皆さんの熱心なご援助と当事者たちの努力によって,予想以上の大成功となった。
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.