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切り抜き帖
中嶋 真澄
pp.540-541
発行日 1986年7月25日
Published Date 1986/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206908
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わが国で初の体外受精に成功した鈴木雅洲元東北大医学部教授,現栃木県・小山市民病院長が中心となって計画を進めていた体外受精の専門病院「医療法人鈴木記念病院」(仮称)が,今年7月14日,宮城県岩沼市押分に開院することになった.体外受精を専門にした病院は,7年前に英国で開設されて以来,他の欧米諸国でも開設されているが,わが国では初めて.
鈴木記念病院は鉄筋4階建てで,63床.病院の開設費は土地建物,医療機器,運営費も含めて10億円を超す.体外受精に対する倫理上の批判に対しては,鈴木院長は「支援してくれる人,専門病院を望む患者がいるからできた」と言っている.なお,体外受精には100万円単位の治療費が必要という.
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