ニュース
白熱した看護制度問題—昭和45年度日本看護協会総会開かる
K
pp.64
発行日 1970年6月1日
Published Date 1970/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203948
- 有料閲覧
- 文献概要
日本看護協会の今年度通常総会が4月25〜27日の間,東京・九段の武道館を中心に開かれた。助産婦会は全共連会館(四谷)ホールがあてられたが,今年は第1日を本協会総会第2日3部会,第3日総会として,従来の第1日の各部会総会という方式を変更した。
この理由については,今年は重要課題山積で,提案議題について審議を十二分にして貰いたい旨,執行部の話であったが,いずれにしろ第1日目から大荒れに荒れたとの印象。まず問題の准看養成。高校卒1年制度をめぐって,国の案をどう受けとめるか,この看護制度改正について看護協会としてどう意志決定,態度表明にでるか,という点。開会を前に全国から代議員,会員が続々とつめかけてきたが,早朝から労働組合系の協会員が白衣に赤い腕章で制度改悪絶対反対のビラを会場前でくばるなど,この制度について事の重さを感じさせた。当然議論は白熱したが現時点の情勢で,これを条件つき反対という形で対応しようという執行部側と,絶対反対とする会員,また条件つきということはすでに賛成という姿勢だと追求する会員などなど石本会長の"かかる事態に追いこまれざるを得なかった非力と国の圧力の大きさ"という説明に仲々承服しがたい趣があった。
Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.