口絵
転換期に立つ日本看護協会—政治団体としてふみきつた34年度通常総会
pp.6-8
発行日 1959年8月1日
Published Date 1959/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201725
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日本看護協会34年度通常総会は,6月17日名古屋金山体育館に於て開催された.前日の16日及び18日は例年通り,部会総会及び学会が行われた.又18日午後からは東山動物園の動物達が登上したり,そろいの浴衣にすつかり粋に粧つた愛知県支部会員の踊りの被露があつたりして,金山体育館に集つた会員4,500人もの大懇親会が開かれた.
今総会は,まさに転換期に来た協会自体の持つ,いろいろの問題が提出され,熱心に討議され,会期は延長されたがまだ討議されつくされない状態のまま,閉会になつた.なかんずく,林塩会長の参議院選挙を廻つての議題に,一時会場は興奮の渦となるほどの熱中をみせた.しかし部会で提出された「井上なつえ氏の責任問題」も提出されず,緋大的な反省にうつつていつた.最後に3年後の参議院選挙には,協会代表として林塩氏を国会に送ることが満場一致で可決され,また政治的接衝なくしては解決されない問題の多くなつたた協会が,新たに政治団体として発足することを決議した.これら重大な諸問題は任期の終つた林会長の後任として今度選挙された湯槇ます氏にひきつがれることになつた.
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