講座
助産所業務の実際(1)
草野 サク
pp.10-17
発行日 1956年12月1日
Published Date 1956/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201166
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戦後において,昭和23年保健婦助産婦看護婦法制定によつて助産婦の資格は従来のそれに比して重くなり,看護婦教育の上に更に助産婦専門教育を要することになつた.即ち助産婦業務は看護教育を基礎とし,業務範囲は,分娩介助・妊婦・褥婦新生児の保健指導に拡大され,公衆衛生の分野である母子衛生に寄与するためには,自分の働く地域社会の社会機構及び,衛生的な社会,文化的経済的要素を充分に理解し,その地域において効果的に職分を果たし得るようにする.
この課題について助産所の業務は何を基礎にして,運営されるかをはつきりするためにその一つとして関係の法規を取りあげ,次に私が経営している助産所で,法規の改正によつてどの様に改革したかその経過をのべて,更に地域社会の状態にどうそれをマツチさせて行つたか第3には業務の内容をどう改善しつつあるかをのべて助産所の業務の実際を知つて頂き度いのが目的である.
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